愚直に過ぎました(※「刃鳴散らす」ネタバレ雑感)
2006年1月3日そんなわけで惰性でコンプリートしてしまいましたニトロプラスの「刃鳴散らす」。正月早々なんて血生臭い。途中の剣術力学講釈は一応目は通すも半分以上読み流して居ましたが(説明しよう!的長文の代わりにもっと入れられるエピソードはあったと思うんだけどなー……ミニゲームに容量割いてる場合じゃ無かろう)、トータルで言えば作りもしっかりしていたし何より格好良かったし面白かったかと。本文中のボケが寒い以前に時々理解不能だったりギャグとシリアスの境目が割と微妙だとか蕎麦屋の娘が小五月蠅いとか(※私的感情)、難も無くはないんですが、メインEDはEDテーマと相俟って萌え燃えよりも良い意味でのやるせなさが残って良かったです。自分の適性はやっぱりこういう殺伐とした世界観なのかもと改めて思い知った次第。いやまそれは蛇足ですが。でもこれ、ギャルゲ……ではない、ような……。スチルの殆どを男キャラか漢(違うんかい)が占めているというのはどうなの。キ、キラルブランド……?(それも微妙)
関係ないですがずっといがらすはいどりだと思っておりおかげで名前呼ばれる度違和感に悩まされてました(初歩的誤読)。
※以下ネタバレ感想。おんなのこ向けです。時々真面目に語ってます。
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「俺はお前のことが……」「実は俺も……」の告白キャッチボールは男女でないカプでは(そして実は男女のカプでも)割と苦手な方なんですが、ごめんなさい石馬復活EDに入った後の赤音さんの俺は彼女に嫉妬したんだ話にはうっかりちょっとツボに入りました。つーてもBL萌えと言うより、すれ違い捲りだったあの二人が形はどうあれ判り合ってくれたという点に於いてなんですが。だってメインの真EDだと赤音は最後まで伊烏に誤解されたままなんだもんよ……。元よりそうするために赤音は動いていた訳だし、対する伊烏はそれを悟れない愚直な朴念仁で(欠点イコール魅力な人ではあるんですが)何よりあの幕引きはあれでとても綺麗なんですが。
ともかく。物語全体の考察をしようとする時、メインの流れを見る限りでは、赤音の伊烏(の剣)への思い入れは本文中に実際直球の表現があったし恋に近いものがあったと考えて良いような気がするんですが、でもあの石馬復活ルートのエピソードを何処まで本気にしていいかと思うと正直割と悩む……(笑)。いやあのエンディングをマジに受け止めるのもどうかと思いつつ、つーか幾ら何でも悪ノリが過ぎるわと一笑に付そうにもあの石馬戒厳がミニゲームはおろかサントラやサバト鍋にまで進出していることを考えると、如何せんスタッフのシャレに聞こえないのがちょっと薄ら寒く。いや流石に伊烏の告白返しはウソだろうと思うけど。あの石馬少将はあらゆる意味でぶちこわし以外の何物でもないと思うけど。つーかアレをあまり前面に出されるとその前提のEDもマヂに取りますよ奈良原さん……?(なまぬるい笑み)と言うか伊烏の身体を取り戻すためにひとり不死の軍勢に立ち向かっていく赤音の話が続くならそれはそれで燃えるかもと思ったのは否定しませんすみません(ぶちこわし)。本音を言うと割と動揺しました……。
とりあえずオフィシャルに則って主張は赤音×伊烏でお願いします。どの口がBL萌えでないと言うか自分。
ほっとくと延々石馬復活エンド(の赤音と伊烏)を語りそうになるので全体の感想を。女の子を選ぶといきなり経過すっ飛ばして死にエンドに放り込まれる難しさ(気難しさ?)はあれど基本的に一本道なので攻略面では大変判り易いです。んがそれ故に個々のキャラのエピソードをもうちょっと掘り下げて欲しかったところで。具体的に言うと八坂があれほど弓に尽くし己の武の道を曲げてまで仇を討とうとした理由とか実は笙がもしかしたら「彼女」かも知れない疑惑とか(伊烏から笙を庇うEDの遮光機外せっていうのと、彼女が死ぬルートでの赤音だと断罪だけど伊烏だと慈悲ってのはそういうことではないのかと。とは言え印象でのみそう感じたんで、赤音がわざわざそこまでする理由が無いっちゃ無いんですが)社長派VS副社長派の瀧川商事内派閥争いはもっと色々使えたような気がするとか(まさか眼鏡で秘書のおねーさまがあんな冒頭であっさり死ぬとは思わなんだ)、諸々。しかし改めて振り返ってみると徹頭徹尾女子がむくわれねえゲームでした。設定的に愚かしさ弱さが先に立っているので元よりあの世界観では生きていけないんだろうけども、それにしたって出る端から娘キャラが斬殺されていく18禁美少女ゲーって一体……。真実これは赤音と伊烏の、いや赤音の物語だったんだなあと。
お陰でエンディングテーマはかなり来ました。入った。サントラは買おう。しつこいようですがジャケットだけ見ると何のゲームだか判らなくなりそうですけども。あそこまで徹するならいっそ行くところまで行ってしまえばいいと思います。だから赤音が大帝の霊に乗っ取られた伊烏を取り戻しに来るとか(まだそのネタを引くか)。
だらだら書いておりましたが総括するとやっぱり良かったと思います。ただし18禁シールの意味は性表現ではなく暴力描写です。寧ろ死霊騎士に本気でびびった。き、切り口……いやー流石に伊烏さんたら綺麗に斬ったなー、みたいな(涙目)。
因みに好きシーンは一人将棋(どっちも)と矛止の会での瀧川衛士と赤音の会話でした。回想でほろっと来た。
関係ないですがずっといがらすはいどりだと思っておりおかげで名前呼ばれる度違和感に悩まされてました(初歩的誤読)。
※以下ネタバレ感想。おんなのこ向けです。時々真面目に語ってます。
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「俺はお前のことが……」「実は俺も……」の告白キャッチボールは男女でないカプでは(そして実は男女のカプでも)割と苦手な方なんですが、ごめんなさい石馬復活EDに入った後の赤音さんの俺は彼女に嫉妬したんだ話にはうっかりちょっとツボに入りました。つーてもBL萌えと言うより、すれ違い捲りだったあの二人が形はどうあれ判り合ってくれたという点に於いてなんですが。だってメインの真EDだと赤音は最後まで伊烏に誤解されたままなんだもんよ……。元よりそうするために赤音は動いていた訳だし、対する伊烏はそれを悟れない愚直な朴念仁で(欠点イコール魅力な人ではあるんですが)何よりあの幕引きはあれでとても綺麗なんですが。
ともかく。物語全体の考察をしようとする時、メインの流れを見る限りでは、赤音の伊烏(の剣)への思い入れは本文中に実際直球の表現があったし恋に近いものがあったと考えて良いような気がするんですが、でもあの石馬復活ルートのエピソードを何処まで本気にしていいかと思うと正直割と悩む……(笑)。いやあのエンディングをマジに受け止めるのもどうかと思いつつ、つーか幾ら何でも悪ノリが過ぎるわと一笑に付そうにもあの石馬戒厳がミニゲームはおろかサントラやサバト鍋にまで進出していることを考えると、如何せんスタッフのシャレに聞こえないのがちょっと薄ら寒く。いや流石に伊烏の告白返しはウソだろうと思うけど。あの石馬少将はあらゆる意味でぶちこわし以外の何物でもないと思うけど。つーかアレをあまり前面に出されるとその前提のEDもマヂに取りますよ奈良原さん……?(なまぬるい笑み)と言うか伊烏の身体を取り戻すためにひとり不死の軍勢に立ち向かっていく赤音の話が続くならそれはそれで燃えるかもと思ったのは否定しませんすみません(ぶちこわし)。本音を言うと割と動揺しました……。
とりあえずオフィシャルに則って主張は赤音×伊烏でお願いします。どの口がBL萌えでないと言うか自分。
ほっとくと延々石馬復活エンド(の赤音と伊烏)を語りそうになるので全体の感想を。女の子を選ぶといきなり経過すっ飛ばして死にエンドに放り込まれる難しさ(気難しさ?)はあれど基本的に一本道なので攻略面では大変判り易いです。んがそれ故に個々のキャラのエピソードをもうちょっと掘り下げて欲しかったところで。具体的に言うと八坂があれほど弓に尽くし己の武の道を曲げてまで仇を討とうとした理由とか実は笙がもしかしたら「彼女」かも知れない疑惑とか(伊烏から笙を庇うEDの遮光機外せっていうのと、彼女が死ぬルートでの赤音だと断罪だけど伊烏だと慈悲ってのはそういうことではないのかと。とは言え印象でのみそう感じたんで、赤音がわざわざそこまでする理由が無いっちゃ無いんですが)社長派VS副社長派の瀧川商事内派閥争いはもっと色々使えたような気がするとか(まさか眼鏡で秘書のおねーさまがあんな冒頭であっさり死ぬとは思わなんだ)、諸々。しかし改めて振り返ってみると徹頭徹尾女子がむくわれねえゲームでした。設定的に愚かしさ弱さが先に立っているので元よりあの世界観では生きていけないんだろうけども、それにしたって出る端から娘キャラが斬殺されていく18禁美少女ゲーって一体……。真実これは赤音と伊烏の、いや赤音の物語だったんだなあと。
お陰でエンディングテーマはかなり来ました。入った。サントラは買おう。しつこいようですがジャケットだけ見ると何のゲームだか判らなくなりそうですけども。あそこまで徹するならいっそ行くところまで行ってしまえばいいと思います。だから赤音が大帝の霊に乗っ取られた伊烏を取り戻しに来るとか(まだそのネタを引くか)。
だらだら書いておりましたが総括するとやっぱり良かったと思います。ただし18禁シールの意味は性表現ではなく暴力描写です。寧ろ死霊騎士に本気でびびった。き、切り口……いやー流石に伊烏さんたら綺麗に斬ったなー、みたいな(涙目)。
因みに好きシーンは一人将棋(どっちも)と矛止の会での瀧川衛士と赤音の会話でした。回想でほろっと来た。
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